プロ選手になるのとツアー出場権利は意味が違う |
毎年多数行われるツアートーナメントやステップ・アップ・ツアーはプロ・アマを問わず出場することが出来ます。では誰でも出場出来るのか?ということにはなりません。そこで出場資格が必要になります。出場資格が無い場合はプロ選手でもツアートーナメントには出場出来ません。それがQT(クォリファイングトーナメント)です。
男子の場合、社団法人日本ゴルフツアー機構 (JGTO)で受け、女子の場合は社団法人日本女子プロゴルフ協会 (JLPGA)で受けることになりますから少し複雑です。ここでは日本女子について説明いたします。 |
ツアートーナメント出場資格シード制度(女子の場合) |
前年度の賞金ランクで50位以内の者及び永久シード取得者などはQT(クォリファイングトーナメント)は免除され該当もしくは全てのツアートーナメントの出場資格が得られます。 |
クォリファイングトーナメント(QT)とは(出場優先順位)(女子の場合) |
以前はプロテストに合格しなければツアートーナメントには出場できませんでしたが、このシステム導入後は仮にプロテストに合格していなくてもツアートーナメントおよびそれ以下のトーナメントに出場することが可能になりました。
トーナメントはファースト、セカンド、サード、ファイナルの4ステージで行われ、ファイナルQT決勝進出者上位選手がツアートーナメント等の出場優先順位が決定されます。 |
ファーストQT |
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4月1日現在満18歳以上の女子 |
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LPGAティーチングプロフェショナル会員(A級) |
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LPGA会員在籍5年以上の1名の推薦を受けた者 |
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海外のゴルフ協会、もしくは海外のプロゴルフ協会の推薦を受けた者 |
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国内のゴルフ場責任者、もしくは国内のゴルフ練習場責任者の受けた者 |
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LPGAが承認した者 |
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54ホールストローク・プレー(3日間競技各日18ホール ストローク・プレー) |
セカンドQT |
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4月1日現在満18歳以上の女子 |
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TPD非会員登録者 |
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LPGA会員(プロテスト合格者/ティーチングプロA級会員) |
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USLPGAマネーランキング51位〜90位迄の者 |
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KLPGAマネーランキング1位〜10位迄の者 |
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ファーストクォリファイング通過者 |
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100名を上限としファーストQT出場人数の20%タイまでの者 |
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LPGAが承認した者 |
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54ホールストローク・プレー(3日間競技各日18ホール ストローク・プレー) |
サードQT |
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4月1日現在満18歳以上の女子 |
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USLPGAマネーランキング21位〜50位までの者 |
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LETオーダーオブメリット11位〜20位迄の者 |
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ステップ・アップ・ツアー優勝者 |
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樋口久子 IDC大塚家具レディス終了時点のLPGAマネーランキング上位70位迄の者 |
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セカンドクォリファイング通過者 |
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LPGAが承認した者 |
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54ホールストローク・プレー(3日間競技各日18ホール ストローク・プレー) |
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サードクォリファイングはウェイティング制度を適用する |
ファイナルQT |
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4月1日現在満18歳以上の女子 |
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LPGA会員(プロ選手) |
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LPGAシード権を喪失した者 |
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大王製紙エリエールレディス終了時点のLPGAマネーランキング上位5名の者 |
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TPD特別登録者でファイナルクォリファイング50位迄の者 |
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USLPGAマネーランキング1位〜20位の者 |
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LETオーダーオブメリット1位〜10位迄の者 |
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LPGAツアー優勝者 |
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サードクォリファイング通過者 |
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LPGAが承認した者 |
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72ホールストローク・プレー(4日間競技各日18ホール ストローク・プレー) |
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ファイナルクォリファイングはウェイティング制度を適用する |
LPGAツアートーナメント及び、LPGAステップ・アップ・ツアーへ出場 |
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ストローク順位出場優先順位が決定。 |
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プロテスト制度とは(女子の場合) |
第1次予選 |
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プロテスト最終実施年4月1日現在満18歳以上の女子 |
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LPGA在籍5年以上の正会員2名の推薦がある者 |
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36ホールストロークプレー |
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50,000円 |
第2次予選 |
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第1次予選会通過者 |
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第1次会予選会免除者
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前年度プロテスト第2次予選通過者 |
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他国の日本人を含むLPGAライセンス保持者 |
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過去5年間の以下の競技成績該当者(免除は1度限り) |
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世界女子アマ選手権の優勝者 |
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日本女子アマ選手権の優勝者 |
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日本女子オープンのローアマチュア |
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日本女子学生選手権の優勝者 |
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LPGAが承認したもの |
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36ホールストロークプレーを3回(1日18ホール) |
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80,000円 |
プロテスト |
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第2次予選会通過者 |
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第2次予選会免除者(免除は1度限り)
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世界女子アマ選手権優勝者 |
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日本女子アマ選手権優勝者 |
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日本女子オープンローアマチュア |
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日本女子学生選手権優勝者 |
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LPGAが承認した者 |
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54ホールストロークプレー
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第1ラウンド |
18ホールストロークプレー |
Cutなし |
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第2ラウンド |
18ホールストロークプレー |
80位タイ |
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最終日 |
18ホールストロークプレー |
20位タイまでが合格 |
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80,000円 |
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合格者はLPGA会員として登録。 |
クォリファイングトーナメント(前述) |
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クォリファイングトーナメントで資格を得たものがトーナメントへ出場可能。 |
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プロ選手とLPGA会員は同じ |
LPGA会員になるということは「プロ選手になりましたよ」というプロ宣言と同じです。LPGA会員になるには3つの方法があります。1つ目は社団法人日本女子プロゴルフ協会
(JLPGA)が主催するプロテストの合格する方法、2つ目はトーナメントアマチュア枠で出場し優勝する方法、3つ目は前述のクォリファイングトーナメント(QT)に合格しトーナメントに出場し優勝する方法。但し2つ目と3つ目は俗に言う「プロ宣言」を行う必要があります。
シード選手 |
プロテスト合格 |
アマチュア枠出場 |
QT合格 |
↓ |
手段1 |
手段2 |
手段3 |
↓ |
↓ |
↓ |
トーナメント優勝 |
↓ |
↓ |
↓ |
↓ |
↓ |
↓ |
↓ |
プロ宣言 |
↓ |
↓ |
↓ |
↓ |
↓ |
↓ |
LPGA会員 プロ選手認定 |
↓ |
↓ |
プロ宣言過去の例 |
↓ |
↓ |
諸見里しのぶ・横峯さくら等 |
宮里藍・石川遼 |
藤田幸希・佐伯三貴 |
↓ |
↓ |
↓ |
↓ |
免除 |
クォリファイングトーナメント(QT)ファイナルステージ |
↓ |
↓ |
↓ |
↓ |
↓ |
LPGAステップ・アップ・ツアー |
LPGAツアートーナメント |
↓ |
シード獲得 |
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アマチュア資格の喪失 |
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プロテストに合格し、PGA、LPGA会員登録をした時点でアマチュア資格を喪失 |
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2001年12月31日以前に最終プロテスト受験申請をした者はアマチュア資格を喪失 |
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QTに合格し、LPGAにツアー登録又は日本ゴルフツアー機構のメンバー登録をした時点でアマチュア資格を喪失 |
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2001年12月31日以前に最終QTの受験申請をした者はアマチュア資格を喪失 |
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プロテストやクォリファイングトーナメントに賞金が設定されている場合参加申込みのときに、予め賞金を放棄する署名をすればアマチュアとして参加可能、署名をせずにそのような賞金のかかったトーナメントに参加申請した場合、賞金受取有無にかかわらず、プレーした時点でアマチュア資格を喪失。 |
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関連リンク |
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